hangglidingのブログ。


by kenji55000
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故人のご冥福をお祈りします。

記憶が鮮明なうちに、事故の翌日大会本部で話し合った内容を共有したくブログにアップします。

競技フライトだけでなく、フリーフライトでも参考になる内容です。

一部、増田が大事だと思ったところは赤字にしています。

△1 2017.3.28 胴体着陸(ボディラン)だと強風で吹き飛ばされてしまう可能性あるため修正

  土手と風向きの関係を分かりやすくするため、ゴールの河川敷の概略と風向きの図追加


2017板敷スプリングフライトの事故の振り返り

日時:3月21日(月)9:00〜10:00

場所:大増多目的センター

参加者:選手と役員

記録:増田

※増田遅刻してしまったので

9時からメモ取り始めた件ご了承ください。

気象の振り返り 板さんより

昨日のコンディション

コンバージェンスがタイトになった時に境界面の風の強いところが

ゴールを通過した。

また、地上の気温が予想より上がってしまい、雲が発達しすぎた。

板さんが降りた時は風は弱く、北風でも南風でも降りる選手がいた。

15時すぎに風が強まりはじめ、たたんでいる選手に注意を呼びかけた。

選手より補足。

事故の直前、風がゴーッと強まり、川の藪が尋常じゃない揺れ方をした。その瞬間にNさんが降りてきた。

棒の状態になった機体をハイエースに積んで紐かける前の状態で、機体3台乗っていてが全て落ちた。

それくらい風が瞬間的に強かった。

改善案

ゴール役員が定期的に風のガストの情報を無線で入れてもらえると助かる。

→ゴール役員からはゴール常駐役員が1名で昨日のように大量ゴールで選手がゴール役員にゴールを報告に来ないので、役員が手一杯だった。選手側の協力が必要。

選手が同じ無線のチャンネルを使っているので、先月のキスカ日本選手権の板さんのように風が強めであることを降りた選手から上空にいる選手に積極的に伝えることは安全面で有効、これからランディングする選手も遠慮せずランディングの風が怪しい時は、地上にいる選手に問いかけするのはどうか?また、選手は降りても無線を携帯して、風が怪しい時はみんなが板さんのように情報を発信しよう

・3、4年前の板敷で競技中に風が強くてキャンセルになった時にスカイレジャーアナログ無線のハンディマイクを 肩に付けていたが、聞き取りにくかった。キ、キ、キャンセルという具合で。グライドしている時は風切り音も邪 魔するし、コントロールでいっぱいいっぱいになる。ヘルメットに無線ヘッドセット加工、指スイッチマイク、ボ リューム調整付き加工を強制ではないか、推奨すべきでは?

 聞くことも大事だが、有事の際は空中で喋れることも重要。

タスクストップについて

 パラの国際大会では選手の何名かがレベル5をコールした時点でタスクストップとなる。レベルは1−5まであり、選手の技量によって、レベル5の気象条件は変わるが、参考にしてはどうか?

昨日、ある選手はツバメから益子に北上しようとした時に雪に降られて、自主キャンセルし、先に降りている人がいるゴールに直接向かって降りた。(その時点ではゴールは危険な条件ではなかった)そういう判断は素晴らしい。

どうしても競技フライト中は、熱くなってしまい冷静な判断ができなくなる。

安全が第一。

日本では、海外と違い、埃が立ちにくく、ガストフロントやダストデビルも見えにくい。そこは意識が必要。また、空気がクリアのところ(風が強い領域)と空気がクリアじゃないところでガストフロントを目視で推測することも可能。これは慣れ(訓練)が必要。

ゴールは一般的には安全に降りることが可能な場所を選定する。しかし、昨日のような条件、ゴール周辺で降りることができないくらい雲が発達、川の土手に対してクロス向きでの強風となった場合、必ずしもゴールに降りることが安全とは限らない。強風の場合、障害物がない開けたところ、(電線などもなく)、また地面が柔らかいところを選ぶ。また積乱雲を逃げるため、上空が明るいところに逃げるべき。

(明るい=雲が発達していないため、 暗い=雲が発達していて、太陽の光が雲に遮られて暗くなる)また、アウトサイドする場合は、誰かが降りている場所を選んだ方が怪我した時に救助を呼べるといったこともある。

ある選手は、ゴールの河川敷から離れた広い田んぼに降りた。

風向きが土手とクロスしていて、安全に降りれないと判断したため。

荒れてることはなく、エレベーターのように効果して降りた(風が一定で強かっただけ)

ある選手も上空で十分に待って、安定してきたのがわかってからゴールに降りた。上空待機している時は、どこか違う場所に降りることも考えていた。

コンバージェンスラインを使ったフライトは、ビッグフライトができる反面、リスクがあることも認識すべき。

・ 気象ブリーフィングの予報よりもサーマルトップが上がったので(予想は1800m程度、実際は2400m)

  その時点でリスクがあることを感じるべきでは?

気象予報と選手は兼任しない方がいいのかもしれない。

今回は土手の高さは約2mだが強風の場合、ローターが風下に発生する。

ローターに入ると空気の流れが乱れているため、グライダーがノーコンになってしまう可能性あり。

強風のランディングでのテクニック

アップライトに持ちかえない。ベースバーのまま胴体着陸でいい

最後歩けるようにハーネスチャックはあけた方がいい。

 風が強いとアップライトに持ち替える時にバックするするし、ノーコンになるリスクある。

気象のブリーフィングのサーマルトップの予想より上がる時は、リスクを感じるべき。

パイロットが一番危ない。(講習生や中級機に乗っている方と比較して) シビアなコンディションで飛ぶ、コントロールが難しい機体に乗っているから。

コンバージェンスラインの境界面は、小規模な前線となること意識すべき。

競技フライトにあたっては、安全に飛ぶため、空域を絞り安全なタスクをやることも検討すべきかもしれない。

空中でキャンセルとなったとは、ハーネスチャックを開けて足をバタバタするのが世界の一般的ルール。



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by kenji55000 | 2017-03-26 06:40 | hanggliding